前回部品が届いてなくて、途中かけになっていましたがようやく部品が届きましたので実装していきたいと思います。
TIのPCM510XAのデータシートを見てちょっとだけ読みましたが、10pinの使い方はよくわかりませんでした(たぶん保険的な何か?)。
以下、データシートの抜粋
ピンアサイン
Application Note
ピンの配置を見ると左右対称にアナログ電源とディジタル電源を分離できそうです。今回はプリント基板を作らなかったので、パターンは引いてませんが少し多めにDACを買ったので次回以降はプリント基板を起こしてみようと思います。
Application Noteの回路図をほぼそのまま採用して電源のみ、アナログ・ディジタルを分離。アナログ電源をトランスから、LDOを使って供給することにしました。SCKはGNDに落としておけば自動的に逓倍されたものになるので、今回はGNDに落としてクロックを用意しない簡単な回路を採用しました。
Raspberry Piから3.3Vが簡単に取り出せるのに、どうしてトランスを使うのか?と思う方もいると思います。僕が実験した限りでは、Raspberry Piから取り出した電源では音の厚みに欠け、音場も表現できない最悪なDACになってしまいました。ここで、トランスを使ってアナログ別電源とすると別世界が体験できたので、別電源にすることが確定しました。予算が厳しい人も、アナログ電源だけはまともな電源を用意した方がいいです。間違いなく音質向上が体験できます。
トランスからはショットキーバリアダイオードブリッジで整流し、DACにできるだけ近い地点でLDO(TA48M033F)を用いて3.3Vを生成することで負荷変動にじゅうぶん追随できるようになると思います。LDOの選定はまだ迷っています。NJM2865F33も購入したので、また試してみようと思います。
あとは地道にはんだ付けをするだけですので、カット。
ということで完成。音質にかかわるL・Rのフィルタ回路の部品はオーディオ用のものを使用した方がいいかもしれません。
ヘッドフォンはMDR-900STを使用しています。出力をアンプなどで増幅する必要は無く、そのままならせるのも音がいい要素かもしれません。
電源の電解コンデンサはチープに見えると思いますが、これで結構ハムノイズも聞こえないんです。あまり過剰にコンデンサをつけてはいけないのでしょうね。
次回以降ケーシングをしようと思います。